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交通事故や後遺障害についてわかりやすく解説
交通事故お役立ちコラム

後遺障害について

大腿骨骨折

大腿骨骨折は、バイクや自転車に乗車中の交通事故、あるいは歩行中の交通事故で起こります。相手の車両と被害者のふとももが衝突した際の衝撃や、転倒の際に太ももを路面で強く打ち付けた際の衝撃により発生します。

  大腿骨骨折とは

3d render medical illustration of the femur bone

大腿骨とは脚の付け根(股関節)から膝までの部分の骨のことです。大腿骨の骨折は、その骨折部位から、以下のように「大腿骨骨頸部骨折」「大腿骨転子部骨折」「大腿骨骨幹部骨折」に分類されます。

大腿骨骨折の3分類

(1)「大腿骨骨頸部骨折」=股関節内の大腿骨の骨折
(2)「大腿骨転子部骨折」=股関節より少し下の部分の大腿骨の骨折
(3)「大腿骨骨幹部骨折」=大腿骨の中央部分(太もも部分)の骨折

大腿骨骨折の主な症状

大腿骨骨折の主な症状は骨折部位ごとに以下の通りです。

大腿骨骨頸部骨折の主な症状

「大腿骨骨頸部骨折」については、立ち上がることもできなくなることが多いです。股関節を自由に動かすことができなくなり、無理に動かすと痛みが生じます。

大腿骨転子部骨折の主な症状

股関節より少し下の「転子部」の骨折については、骨折した場所を中心に痛みが生じ、脚を動かすことができなくなることもあります。

大腿骨骨幹部骨折の主な症状

「骨幹部」の骨折については、骨折部に痛みや腫れが生じ歩くことができません。また、折れている箇所で足が本来動かない方向に曲がることもあります。

大腿骨骨折の一般的な治療法

大腿骨骨折の一般的な治療法は骨折部位ごとに以下の通りです。

大腿骨骨頸部骨折の一般的な治療法

「骨頸部」の骨折については、軽微な場合は保存治療または手術して骨を内側から固定して治療します。軽微な骨折で手術治療を行った場合、治療が終了するまでには、手術から1年以上かかります。重度の骨折の場合は、骨頭部分全体を人工の骨に取り換える必要があります。この手術は人工骨頭置換術と呼ばれます。人工骨頭置換術が行われた場合、状況によりますが半年から1年で治療を終えることが多いです。

大腿骨転子部骨折、骨幹部骨折の一般的な治療法

 「転子部」、「骨幹部」の骨折については、通常は手術をおこない、釘やプレートで骨折部を固定します。そのうえで、リハビリを行いながら、骨折部が癒合するのを待って、釘やプレートを抜く手術(抜釘手術)を行います。治療終了まで1年から1年半かかるのが通常です。なお、子供(12歳以下)の場合は、手術をせずにけん引して固定する場合もあります。

大腿骨骨折の後遺障害等級

大腿骨骨折の後遺障害等級は骨折部位ごとに以下の通りです。

大腿骨骨頸部骨折の後遺障害等級

「骨頸部」の骨折については、「股関節の可動域制限」、「脚の短縮」、「痛み」などの症状が後遺障害として残ることがあります。
(1)股関節の可動域制限について
人工骨頭置換術をした場合、10級11号が認定されます。また、人工骨頭置換術をした後にさらに関節の動きが2分の1未満に制限された場合は、8級7号が認定されます。人工骨頭置換術をしなかった場合も、骨折の予後が悪く関節に制限がのこった場合は、可動域制限の程度に応じて12級7号、10級10号、8級7号が認定されます。
(2)脚の短縮について
骨が短縮してくっつき、足が短くなってしまった場合は5㎝以上短縮で8級5号、3㎝以上短縮で10級7号、1㎝以上短縮で13級8号が認定されます。
(3)痛みについて
痛みが残った場合は、12級13号、14級9号が認定されます。

大腿骨転子部、骨幹部骨折の後遺障害等級

「転子部」、「骨幹部」の骨折については、「骨の変形」、「偽関節」、「脚の短縮」、「痛み」などの症状が後遺障害として残ることがあります。
(1)骨の変形について
骨折箇所が外からみて、曲がっていることがわかる(15度以上曲がってくっついた)場合は12級8号(長管骨の変形)が認定されます。
(2)偽関節について
骨折箇所がくっつかなかった場合(=偽関節が残った場合)7級10号または8級9号の可能性があります。
(3)脚の短縮について
骨が短縮してくっつき、足が短くなってしまった場合は5㎝以上短縮で8級5号、3㎝以上短縮で10級7号、1㎝以上短縮で13級8号が認定されます。
(4)痛みについて
痛みが残った場合は、12級13号、14級9号が認定されます。

大腿骨骨折の後遺障害申請のポイント

大腿骨骨折の後遺障害申請のポイントは骨折部位ごとに以下の通りです。

大腿骨骨頸部骨折の後遺障害申請のポイント

「骨頸部」の骨折についての後遺障害申請のポイントは以下の通りです。
(1)股関節の可動域制限については、後遺障害診断書右ページ下の「関節機能障害」の欄に、正確に計測した可動域を記載してもらうことが大切です。
(2)脚の短縮障害については、後遺障害診断書右ページ中央の「短縮」の欄に、計測した値を記載してもらわなければなりません。記載が抜けていると、たとえ短縮があっても後遺障害は認定してもらえません。
(3)痛みにについては、後遺障害診断書左ページの「自覚症状」の欄に記載してもらう必要があります。

大腿骨転子部骨折、骨幹部骨折の後遺障害申請のポイント

「転子部」、「骨幹部」の骨折についての後遺障害申請のポイントは以下の通りです。
(1)骨の変形がのこった場合は、後遺障害診断書の右ページ中央の「体幹骨の変形」の欄に記載してもらうことが必要です。
(2)偽関節が残った場合、硬性装具の要否を記載してもらうことと、偽関節がわかるX線画像が必要となります。また、偽関節の場合も、後遺障害診断書の右ページ中央の「体幹骨の変形」の欄に記載してもらうことが必要です。
(3)脚の短縮障害については、後遺障害診断書右ページ中央の「短縮」の欄に、計測した値を記載してもらわなければなりません。記載が抜けていると、たとえ短縮があっても後遺障害は認定してもらえません。(4)痛みにについては、後遺障害診断書左ページの「自覚症状」の欄に記載してもらう必要があります。

後遺障害診断書の書式に、大腿骨骨折でポイントとなる、「自覚症状」、「短縮」、「体感骨の変形」、「関節機能障害」の欄をマーキングしていますので、ご参照ください。

後遺障害診断書 大腿骨骨折

まとめ

大腿骨の骨折については、治療期間が長くなることが多く、保険会社との交渉も長丁場にわたります。また、後遺障害の申請の際には、後遺障害になりうる症状をもれなく記載して、適正な後遺障害認定を受けなければなりません。交通事故による大腿骨の骨折でお困りの方は、ぜひ咲くやこの花法律事務所にご相談ください。

 

後遺障害に関連するその他の情報

「脛骨骨幹部骨折」について詳しく解説しましたが、その他、交通事故の後遺障害に関する知っておくべき情報をまとめておきますので、参考にご覧ください。

「後遺障害とは」を弁護士が解説

交通事故の後遺障害「むちうち」について

交通事故の後遺障害「ヘルニア」について

 

交通事故に関連するお役立ち情報

また交通事故の後遺障害における慰謝料や示談金についてのお役立ち情報も以下でまとめておきますので、参考にご覧下さい。

「交通事故に関する弁護士費用や弁護士費用特約」について

「交通事故の弁護士に関する慰謝料増額」について

「交通事故に強い弁護士を大阪で探せる交通事故&後遺障害の相談サイト」について

 

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